のし餅はおいしいのですが、切るのが手間ですよね。柔らかすぎると包丁にくっついて切りにくいですし、時間が経つと固くて切りにくくなります。
のし餅を切るときにはちょっとしたコツやタイミングがあるんです。固くなったのし餅の切り方なども紹介していきます。
のし餅切り方
のし餅を切るために、餅取り粉、手袋もしくはふきん、お湯を用意しておきましょう。
基本の切り方はのし餅であっても一升餅であっても変わりません。
包丁での切り方
のし餅を切るときは、まっすぐに体重をかけて下に押して切っていきます。
包丁を前後に動かしながら切ると包丁に餅が付いて切りにくくなります。
さらに切り口も悪くなってしまいます。
包丁を温める
のし餅を切るまでに、包丁を熱湯に数十秒つけて温めておくと切りやすくなります。
注意点としては、包丁に付いた水分をしっかりと拭き取ること。
水分が付いたままのし餅を切ると、カビやすくなってしまいます。
また包丁も熱くなっているので火傷しないようにしましょう。
餅取り粉を使う
別名を「手粉」とも言います。
餅付きのときに、お餅が手や臼につかないために使用する粉です。
「餅取り粉」としても売っていますし、上新粉や片栗粉、あるいはコーンスターチでも代用可能です。
のし餅を切るときに、もちとり粉を振りかけながら切っていきます。
包丁に餅が付きにくくなり切りやすくなります。
使う道具でのコツ
のし餅を切る包丁は、餅切り包丁を使うのがおすすめです。
餅切り包丁はない場合は、菜きり包丁のような平らな包丁を使っていきましょう。
のし餅が柔らかい状態であれば、ハサミでも切れます。
のし餅を切るときに使うハサミは、普通のハサミよりも刃の部分が長いタイプが切りやすいです。
ハサミを使ってのし餅を切っていく場合は、必ずアルコールなどで除菌・消毒をしましょう。
のし餅を切るタイミング
のし餅を切るタイミングは、翌日がおすすめです。
つきたてだと、のし餅が柔らかすぎて上手くきれません。逆に時間が立ちすぎると固くなり切りにくくなります。
のし餅を指で押してみて、少しへこむ(数ミリ)程度の固さが切るタイミングです。
押した指が入りすぎた場合は、まだ切るのは早すぎます。
柔らかい・固いのし餅の切り方
柔らかいのし餅の切り方
のし餅は作ってすぐの状態では柔らかすぎて、うまく切れません。包丁にひっついてしまいますよね。
理想は作った翌日に切ることですが、どうしても今すぐに切りたいときは包丁を濡らして切って見ましょう。
もしくは、片栗粉などをのし餅にまぶしてから切ると包丁にひっつきにくくはなります。
固くなったのし餅には切れ目を入れて折る
固くなったのし餅に包丁で切れ目を半分くらい入れていきます。
切れ目が入ったら、手でパキッと折っていきます。
簡単に折れてくれますよ。
ただし、切れ目の断面がデコボコになってしまうのがデメリットです。
のし餅を簡単に切る裏技
大根とのし餅を順番に切る
のし餅を切るときに「大根」を利用するのは昔ながら方法として有名です。
大根→のし餅→大根→のし餅という順番で切っていきます。
大根を切ると包丁に大根の水分が付き、餅と包丁の摩擦が軽減され切りやすくなるためです。
また大根の成分であるアミラーゼが、餅のデンプンを分解しお餅を柔らかするので切りやすくなります。
水と比べてもカビにくいのも特徴です。
のし餅袋を利用する
市販されているのし餅袋を使うと簡単にのし餅が切れます。個人的には「のし餅袋」を利用するのが簡単でおすすめです。
袋の中にお餅を入れると厚みやサイズも安定します。
升目で線が惹かれている袋もあるので、線に沿って切っていくだけで簡単にきれいに切れます。
切るときは、袋から出さずにそのまま切っていきます。
切ってから袋部分をペリペリっと剥がして保存すればOKです。
柄の長いハサミを使えば包丁いらずでも、サクサク切れますよ。
冷凍されていたのし餅の場合
のし餅が冷凍されていた場合は、常温に戻してから切っていきましょう。
冷凍のままだと固すぎて切れませんし、無理に切ろうとすれば手を傷めたりする危険性が高いです。
完全に解凍はせずのし餅が切れる固さになれば切っていきましょう。