体毛が濃いと「はげる」のは本当なのかについて解説しています。
体毛が濃いとはげるのは本当なのかを解説
体毛が濃いことだけが原因ではげることはありません。
体毛が毛深くなる理由は、男性ホルモンの「テストステロン」が影響しています。テストステロンが多く分泌されると、毛細細胞が活発になり毛深くなります。
単純に考えると男性ホルモンが多いと毛が多くなると言えます。
であれば「頭皮もフサフサになるのでは?」と思うかも知れませんが、毛髪においては、他のホルモンの働きにより全く違う結果になります。
男性ホルモンが多いとハゲになると言われる理由
テストステロンは、5αリダクターゼよってジヒドロテストステロン(DHT)に変換されます。ジヒドロテストステロン(DHT)は、毛乳頭細胞に悪影響を及ぼし、毛の成長を抑制してしまいハゲになる原因となります。
つまり、5αリダクターゼがあるから、ジヒドロテストステロン(DHT)に変換されるのであって、テストステロンが多くても、5αリダクターゼが少なければ、ジヒドロテストステロン(DHT)の影響も少なくなるということです。
では、5αリダクターゼの多さは何で決まるのかいえば、ほとんどが遺伝によって決まっています。
なので、体毛が濃くても5αリダクターゼが少なければハゲる可能性も低いため、体毛が濃いからといって、必ずしもはげるわけではありません。
体毛が濃いからハゲるとの判断はできない
体毛の濃さも、ハゲになる原因も男性ホルモンが影響しますが、ジヒドロテストステロン(DHT)が生成されるかどうかで、ハゲになるかが決まります。
ですので「体毛が濃い」との事実だけでは「ハゲる」の判断はできません。また「毛深くないからハゲない」との判断もできません。
体毛が濃いとそれだけ男性ホルモンの影響があるということですから、5αリダクターゼの感度によっては、薄毛になりやすいということはあります。
毛深くないと男性ホルモンの影響が少ないかもしれませんが、ハゲは他の原因でも発生しますし、5αリダクターゼの感度が高いと、男性ホルモンの影響が少なくてもハゲていきます。
体毛が濃い、体毛が少ないでハゲるかハゲないかの判断をするのではなく、薄毛にならないように対策していくのが大事です。
知恵袋でも体毛が濃い=ハゲと思っている人が多い
父は、体毛も薄く胸毛とかも生えてません。それに、53歳で髪はふさふさです。
母の父も、父の父もはげてません。
こんな僕ははげてしまうでしょうか?
引用: Yahoo! JAPAN 知恵袋
将来ハゲるというのは
本当ですか?私は体毛がすごく濃いです
しかし頭の毛は
ハゲるどころか
髪の量も多いし
髪質も固く、
全然ハゲてません。(今は)
やはり将
来私もハゲてしまうのでしょうか?
ちなみに今26さいです
引用: Yahoo! JAPAN 知恵袋
Yahooの知恵袋でも、体毛が濃いこととはげることを心配されている人質問されていました。
体毛とハゲの関係を信じている人多い証拠でもありますね。
体毛が濃い人のハゲやすさの確認方法
1.家族にハゲの人がいるかいないか
男性ホルモンによる薄毛の影響は、遺伝により決まります。はげに関わる遺伝子は、父親からも母親からも受け継ぎます。
さらに、5αリダクターゼの感度が高ければ高いほど薄毛の原因となるジヒドロテストステロン(DHT)を作り出してしまいますが、5αリダクターゼの感度の高さは母親から受け継ぎます。
ですので、母方の家系に薄毛の人がいるのならハゲやすいと言えます。
遺伝と薄毛の関係については下記の記事もご参考になさってください。
2.食生活や睡眠が乱れていないか
脂質の多い食事を取りすぎていると、皮脂の分泌が増えてしまいます。多すぎる皮脂は、毛穴詰まりや汚れの原因ともなり、髪の成長に悪影響を及ぼします。
また、髪の成長ホルモンは寝ているときに分泌されます。睡眠不足であったり、質の悪い睡眠をしていると、髪も十分に成長できません。髪が細く短いまま抜け落ちる原因ともなります。
3.ストレスはないか
ストレスを感じると、自律神経が乱れ、頭皮の血行も悪くなります。頭皮から髪の毛に十分に栄養を運べなくなり、髪は細く簡単に抜け落ちやすくなります。
諦めるのではなく早期の予防が大事
体毛が濃くて家族もハゲているからといって、諦める必要はありません。遺伝的要素が高くても、ハゲにならない人もいますし、遺伝だけでハゲるわけでもありません。
また、ハゲてしまったとしても日頃のケア次第で、ハゲる速度や進行度は違ってきます。ハゲたくないのであれば、今のうちからハゲ予防の対策を行っていきましょう。
日常生活を見直しから開始
偏った食事内容から、栄養バランスが整った食事に変更しましょう。ミネラルやタンパク質、亜鉛などを髪の成長に良いとされる栄養素を積極的に摂っていきましょう。
成長ホルモンは、就寝から6時間は分泌されますから最低でも6時間は睡眠を取るようにしてください。
髪を育てる土台作りをする
シャンプーを変更するのもおすすめです。育毛系やアミノ酸系のシャンプーに変更することで、頭皮の環境を改善し髪が育つ土台が整います。
髪が育つ環境になれば、さらに育毛剤を使っていきましょう。育毛剤は、髪を育てて強くし簡単に髪が抜けないように予防できます。
髪が増えるだけで抜けやすい毛であれば意味がなく、今残っている髪の毛、今後生えてくる髪の毛の両方にアプローチしなくてはいけません。
育毛剤ならば、髪を育て、発毛も促進してくれますので、初期の薄毛対策としては最適です。
AGA(男性型脱毛症)の可能性を判断しておく
- 体毛は濃いが頭は薄くなってきた
- 髪質が細く柔らかくなってきた
- 抜け毛の状態が細くて短い
という方であれば、すでにAGA(男性型脱毛症)を発症している可能性がありますので、早期のうちに薄毛専門のクリニックでAGA発症の有無を判断していきましょう。
ですが、AGAの発症には明確な基準はなく自己判断が難しいのも現状です。AGAの発症に関しては、薄毛専門の医師の診断から判断してもらいましょう。
早期のうちにAGAの確認をしておくメリットとしては、
- AGAかどうかの確実な判断をしてもられる
- 早期に対策を開始するほど効果も発揮されやすい
- 医学的根拠のある治療を受けられる
などがあります。
AGAは進行性の脱毛症のため、セルフケアなどの対策ではハゲの症状は改善できず、最悪の場合は治療の効果も見込めなくなるほどハゲてしまいます。
ですので、あなたが
- 体毛が濃いので将来ハゲないか不安
- すでに髪が薄くなっている
- でも、ハゲたくない
と悩んでいるのであれば、ハゲを進行させないためにも早々に薄毛対策に動きだしていきましょう。
まずは薄毛専門のクリニックの医師に、自分の髪の状態を相談することから始めていきましょう。
※ハゲの傾向がない人は確認する必要はありません
体毛が濃い人ほど早期のハゲ予防が大事
体毛が濃い人が必ずはげるわけでもなく、体毛が薄い人がはげないわけでもありません。
薄毛には男性ホルモンが影響していますから、体毛が濃い人は薄毛になりやすい可能性はありますが、遺伝や生活環境・AGAの発症などの他の原因から禿げることがほとんどです。
体毛の濃さだけでハゲの心配をするのではなく、薄毛の傾向を感じているのなら早期に対策を開始しておきましょう。
生活習慣を見直し、シャンプーの変更、育毛剤でのケアを開始してください。
すでにハゲの傾向を感じているのなら、薄毛専門のクリニックでAGA発症の判断をしていきましょう。
体毛は濃いからハゲるのではないかと心配しているのなら、早々に予防対策を開始ていってくださいね。